一問一答Faq

Q

ネクター風のとろっとした果汁飲料をつくりたいです。どの増粘剤がおすすめですか。

A
飲料の増粘剤を選ぶ際にまずお伺いするのが、作ろうとする商品がドライ飲料なのかチルド飲料なのか(保存期間)、pH、タンパクの含有量やCaなどの陽イオンの量などの諸条件です。条件によって使える増粘剤使えない増粘剤があるためです。
例えば中性のドライ商品(缶飲料など)ではキサンタンやグァーガムは利用できますがペクチンは適切ではありません。

今回のような酸性の果汁飲料ではペクチンやグァーガムがよく利用されています。特にペクチンはリンゴやレモン・ライムなどを原料としているため果汁との相性か良い増粘剤です。一般的に粘度が高まるほど食感は濃厚になる一方で、味がこもりやすくなる傾向にあります。果汁飲料は口に含んだ時のフレッシュな香り立ちや飲み込む際のスッキリさが重要となるため、増粘感と果汁感のバランスが良いペクチンがおすすめです。
ただしペクチンはコストも高いため、果汁感よりも増粘を重視される場合はグァーガムやタラガムがおすすめです。とくにタラガムは使用量ネト付きが少なく、濃厚ながらも飲み込む際のスッキリさがある増粘剤ですのでぜひ試してみてください。
グァーガムやタラガムはキサンタンガムと併用すると急激に粘度が高くなります。すでにキサンタンガムを利用していて併用される際は、予め添加量を減らしてご検証ください。